平成19年度 第3回 大阪府立中之島図書館ビジネスセミナー
超入門!わかりやすい決算書の読み方・使い方

を開催しました。



 第3回ビジネスセミナー「超入門!わかりやすい決算書の読み方・使い方」は申込受付時から大変好評をいただき、申込開始当日に定員をオーバーするという当館ビジネスセミナー始まって以来の最速記録となりました。急きょ定員を50名から80名余に増やしましたが、会場の都合で多くの方にお断りをせざるをえませんでした。決算書がビジネスパーソンにとって必須知識であることを強く感じさせられました。当日は67名の方にご参加いただきました。

第3回ビジネスセミナー 松中吉喜氏  講師の松中吉喜氏の講演は大変わかりやすく、聞きなれない会計用語も身近な例を挙げて解説されたので、大変理解しやすかったようです。アンケートでも「先生のお話はわかりやすく親切だった」「講師の説明がわかりやすい。よく理解できた。」「重要なことは繰り返し何度も説明されることと、声が大きいことでよくわかった」「エッセンスのみにしぼった内容で、大変わかりやすかった」と多くの方が感想を述べられていました。

 前半では決算書の構造がわかれば経営分析ができるということで、簿記のしくみ、仕訳について、損益計算書(P/L)と貸借対照表(B/S)について詳しくお話いただきました。
 経営活動はそれぞれの企業によって異なっており、どれ一つとして同じものはありませんが、財務・会計は企業の活動を数字という統一的な基準と一定のルールを用いて評価する仕組みであり、経営者は、財務・会計の知識を持つことによって、自社の客観的な評価ができ、自社固有の問題点や課題、そして解決の糸口を把握することができるそうです。

第3回ビジネスセミナー 風景  つづいて後半では、経営分析の方法について、収益力(企業の儲ける力)評価と流動性評価(支払能力)について説明いただきました。
 流動性評価(支払能力)には短期的な支払能力(1年以内)と、長期的な支払能力(土地や建物、機械など)がありますが、それ以外に企業の「財務体質」として総資本に占める自己資本の割合が高いほど、企業の資金調達は安定します。自己資本は返済の必要がない資金だからです。中小企業の多くは自己資本の割合が低く、財務体質は構造的に問題を抱えているそうです。ただ、この比率が高すぎても企業としての機動力に問題があるとみなされることがあり、企業買収の対象にされやすいという問題もあります。

 アンケートはほとんどの方が提出いただき、全員が「大変役に立った」「役に立った」と回答いただきました。記入欄では
第3回ビジネスセミナー 風景 「基礎から学べて、非常にわかりやすかった」「非常にわかり易く、感動しました。収益力の考え方は特に目から鱗でした」「損益計算書と貸借対照表についての詳しい説明で、よく理解することができた」「“決算所の構造・仕組み”をわかりやすく説明していただいて、わかりやすかったです」「これをふまえたステップアップのセミナーを是非開校してほしいです」「今後の仕事に有益に利用できそうなので感謝します」「今回のようなテーマを、レベルを変えて続編のような形で行って欲しい」などなど嬉しい感想をたくさんいただきました。同テーマでのセミナー開催をというリクエストを多数頂戴いたしましたので、近いうちにまた開催できたらと考えています。

配布資料 : 決算書入門図書リスト






【平成19年度第3回ビジネスセミナー「超入門!わかりやすい決算書の読み方・使い方」】



■ 日時: 平成19年12月12日(水) 14:00〜16:30 セミナー案内イラスト
■ 場所: 大阪府立中之島図書館 3階 文芸ホール
大阪市北区中之島1-2-10
■ 定員: 50名(定員になり次第締切)
■ 受講料: 無料

講師 : 中小企業診断士 松中吉喜氏


 決算書は会社の成績表やカルテであると言われます。決算書が読めれば、会社の利益や財産、安全性を知ることができます。取引先や投資先企業の経営状態や、自分の会社の実態を数字で読めたらいいと思ったことはありませんか。簿記の知識がない人や、本を読んでもよくわからなかった人もぜひこの機会にチャレンジしてください。
 ベテランの講師が「決算書とは?」という初歩の初歩から、会計の知識、経営分析のポイントまでわかりやすくお話します。


■ 問合せ先: 電話 06-6203-0474(代表) ビジネス支援課(担当:高萩)