第97回大阪資料・古典籍室小展示 平成22年4月26日(月)〜6月26日(土) (入場無料) |
浪花の賑わい−風薫る− |
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藤・杜若・牡丹等春から初夏の近世・明治期の大阪の花の名所を描いた資料を展示します。
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A.『浪花百景』で見る花の名所 藤 ●北の太融寺 現在北区 号は佳木山。本尊は千手観世音。開基は弘法大師で浪花の古刹。堂前に藤の棚の茶店があって、花の頃は華麗で多くの人で賑わったという。 ●野田藤 現在福島区 『蘆分船』に「よし野のさくらに。野田の藤。高尾の紅葉。」とあるように古来わが国を代表する藤の名所として知られていた。 杜若 ●うらえ杜若 現在福島区 了徳院。号は如意山。真言宗東寺派の寺院。本尊は准胝観音。聖天堂にある歓喜天が有名で浦江聖天と通称される。境内の池は杜若で知 られ、松尾芭蕉の句碑がある。 ●浅沢の弁才天 現在住吉区 住吉神社から東南に2丁ほどのところにある浅沢神社のそばにあり、弁才天を取り巻いている浅沢の池はかっては杜若で有名であった。 和歌の名所としても知られており、現在、杜若は住吉区の花に指定されている。 ●茨住吉 現在西区 寛永元年(1624)、九条島開発に際し産土神として勧請された神社。『浪華の賑ひ』には境内の池には杜若が多く植えられ、花盛りの頃は多くの人で賑わったとある。 蓮 ●あみだ池 現在西区 和光寺本堂の北。池中に宝塔があり、阿弥陀三尊を安置している。池の表には蓮が多く、盛りの頃には蓮の香りが四方に広がるという。 牡丹 ●吉助牡丹盛り 現在中央区 高津西坂の下に百花園松井吉助という植木屋があり、牡丹を栽培することは元禄時代に始まり「吉助の牡丹」といって大阪名物の一つに 数えられていた。 B.大阪名所、和歌、狂歌に書かれた花の名所
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