中之島図書館では、日々出版される新刊書と共に、いわゆる古書も収集しています。
今回は、13年度に購入した資料のなかから、その一部を紹介します。
《展示資料》
明和神異記 おかげまいり 579-20
近世のお蔭参り(伊勢神宮への集団参宮)は、慶安三年・宝永二年・明和八年・天保元年とほぼ60年周期で行われた。参宮者は商工業の奉公人・農村労働者が主体で、着の身着のまま銭も持たずに抜け参りをしたため、途中の町々では、治安を守る意味合いもこめて富豪達が金品の施行を行い、宿泊などの世話をした。
〔雑録集〕 明治年間写 15冊 045-206
江戸後期から明治にかけての種々の随筆類(実事物語・梯園雑録・宮川舎漫筆・報知新聞等)から抜粋したもの。
わすれくさ 春下 226.3-580
井眉・奇渕等の俳句に、〔中村〕芳中・子健(多賀朴仙:大阪の画家、流光斎の子、夭折)等の画を添えた絵俳書で、末尾に「俳家名鑑」と題し、作品を載せている人々の国名・号等を記す。
煎茶訣 葉雋撰 蕉中補 寛政8序(1796) 992-170
博学多識ぶりと珍奇な書籍や器物の蒐集で知られた木村蒹葭堂の蔵書を出版したいわゆる蒹葭堂版のうちの1冊。「摂陽奇観」に複製が収蔵されているが、現物は希少である。
せきや帖 秋香庵巣兆編 享和2(1802) 226.3-582
享和2年(1801)に、秋香庵巣兆が柿壺の客として来阪中に、大江丸・奇渕・長斎等の吟詠に、諸国俳家の句を添え、絵を付した俳諧撰集。
大阪府地誌 大阪府御用掛 明治年間写 5冊 378-1162
摂津国豊島郡・能勢郡・讃良郡・交野郡大阪府内各郡の地誌で、各郡毎に村別にわけ、村域・管轄沿革・里程・地勢地味・税地・字地・戸数・人数等、村の状態を詳細に記した資料。
豊後町水帳・絵図 文書255
豊後町水帳・同検地絵図 文政八乙酉年十一月
豊後町水帳・同検地絵図 文化十二乙亥年五月
文政8年(1825)と12年(1829)の豊後町の水帳(検地帳)並びに絵図。水帳(検地帳)は現在の土地台帳にあたり、絵図と共に2部作成され、課税の基準となる資料である。
八代目市川団十郎死絵 仕掛絵 枚-236
10歳で団十郎を襲名、若くして天才的な技芸をみせ、人気絶頂の32歳で謎の自殺を遂げた八代目団十郎を惜しんで
300種以上の死絵が出版された。
大阪勝間村名産万新凧所 勝間村(大阪) 若野宗兵衛刊 枚-232
勝間(こつま)村で製造されていた凧は「勝間の凧」と呼ばれ親しまれていたが、現在では製造されていない。絵模様は奴・女郎・鳥・化物等種々なものがある。
和蘭及外国関係図書並物品目録 2冊 402.1-71N
杉浦丘園編 京都 杉浦雅楽堂 大正10年刊
本編1冊、追加1冊。京都の蔵書家杉浦氏が、蔵書5万冊余の中の和蘭及外国関係の資料300
余部と、それに関する器物を京都府立図書館で展示した際の目録。
田村孝之介画集 限定版 A723-1273N
田村孝之介著 東京 日動出版部刊 1977
赤松麟作 <画集> 限定部 A723-1269N
大阪 赤松麟作画集刊行委員会刊 1978
四ツ橋文楽座公演プログラム 昭和5〜18年 777.1-146N
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