第58回大阪資料・古典籍室1小展示 平成16年2月1日(日)〜3月14日(日) |
中之島図書館所蔵 大阪の短歌雑誌展 |
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大阪の近代文芸のはじまりは、明治20年代といわれている。当時大阪で出版された文芸雑誌の中には、短歌欄も含まれていたが、歌壇は、長い間、東京に集中していた。短歌雑誌として「心の花」(明治31年創刊)、「明星」(明治33年創刊)、「スバル」(明治42年創刊)、「アララギ」(明治41年創刊)、「創作」(明治42年創刊)、「詩歌」(明治44年創刊)も全て東京で出版されていた。明治生まれの大阪を代表する歌人たちも、大村呉楼、釈迢空は、「アララギ」、佐沢波弦、今中楓渓は、「覇王樹」、与謝野晶子は、「明星」、川田順は、「心の花」を発表の場としていた。歌壇が東京から地方へと、次第に分離独立して独自の発展を遂げるようになるのは戦後になってからだが、大阪では、大正末から昭和にかけていくつかの短歌雑誌が創刊された。それらの雑誌では、活動の拠点を大阪に移した歌人や、次第に発表の場を大阪の短歌誌に変えた大阪の歌人たちが活躍した。
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あけび | 第8巻第1号(昭和3年1月) 第10巻第8号(昭和5年10月) |
雑253 |
八紘 短歌雑誌 | 第1巻第1号〈通巻11巻7号〉(昭和16年7月) 第4巻第4号〈通巻14巻4号〉(昭和19年4月) |
雑253 |
曼荼羅 | 第1巻第1号(昭和6年11月) 第13巻第12号(昭和18年12月) |
雑828 |
青樫 | 第1巻第3号(昭和12年7月) 第14巻第1号〈114〉(昭和27年) |
雑748 |
紀元 | 第1巻第1号(昭和16年5月) 第3巻第11号(昭和18年12月) |
雑748 |
立春 | 第3巻第3号(昭和15年3月) 第6巻第11号〈64〉(昭和18年12月) |
雑1163 |
関西アララギ | 第41巻第1号〈460〉(昭和61年1月) 第41巻第7号〈466〉(昭和61年7月) |
雑3109、P91-18N |
白珠 | 第7巻第2号(昭和27年2月) 第41巻第1号〈468〉(昭和61年1月) |
雑1307 |
◇ 現在継続受入中の短歌誌 ◇
うた野 | 第6巻第4号〈21〉(平成15年10月) |
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関西アララギ | 第59巻第1号〈689〉(平成16年1月) |
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関西覇王樹 短歌雑誌 | 第34巻131号(平成15年5月) |
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紫紺 月刊歌誌 | 第27巻 新年号 307号(平成16年1月) |
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白珠 | 第59巻1号〈684〉(平成16年1月) |
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短歌堺 | 第21号(平成15年12月) |
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ぬはり 月刊短歌雑誌 | 通巻843号(平成16年1月) |
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火食鳥 | 第32号 (平成15春・夏) |
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やまとうた | 第8巻第4号〈32〉(平成15年12月) |
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【参考資料】 | ||
『戦後短歌結社史』 | 十月会編 短歌新聞社 昭和56年 015-1697 | |
『関西文壇の形成』 | 明石利代著 前田書店出版部 昭和50年 221-753 | |
『日本近代文学大事典』第5巻新聞・雑誌 | 講談社 昭和52年 220.2-103 | |
『大阪春秋』第24巻1号〈通巻78号〉 | 大阪春秋社 平成7年 P21-2N | |
『水甕』18巻1号 | 水甕社 昭和6年1月 川田文庫929 |