第39回大阪資料・古典籍室1小展示 平成12年12月1日(金)〜平成13年1月16日(火) |
往来物にみる女性の姿 |
「往来」は消息往来の意で平安時代後期から明治初期にかけて広く行われた。往来は、
書簡文の模範文例であったが、後に平安朝貴族社会的内容や、上流武家の日常生活に関す
るものもあり、江戸時代に入ると、教育用図書となり、寺子屋の普及、印刷技術の発達に
伴い、女子教訓物などが作られ、多種多様な往来物が出版された。 【展示資料】『絵入女文通宝箱』 龍章堂書 速水春暁斎画 文化15 (1818) 190-52 『御家女今川』 橘正敬書
190-62 『女今川教鑑』 嘉永 7 (1841) 石崎175-7 『女鑑秘伝書』 175.5-14 『女壽知恵嚢』 木村啓明(暁鐘成) 文政 5 (1822) 045-64 『女四書芸文図会』 村田嘉言画 天保 6
(1835) 序 175.5-10 『女諸禮綾錦』 木村繁雄編 蔀関牛著 森春渓画 天保12
(1841) 178.1-2 『女大学教鑑』 貝原益軒著 天保13 (1842) 173-334 『女大学宝箱』 貝原益軒著
文久 3 (1863) 173-354 『女大学操箱』 文屋翁編 175.5-66 『女重宝記』 苗村常伯(艸田寸木子) 元禄
5 (1692) 175.5-22 『女庭訓御所文庫』 月岡丹下画 天保
6 (1835) 173-338 『女万歳宝文庫』 楊斎画 天明 4 (1784) 190-112 『百人一首女庭訓入有職■文庫(みばえぶんこ)』 松川半山画 慶応 2(1866) 178.1-18 『女訓宝文庫』 中谷楮同著 北尾雪坑斎画 175.5-76 『女訓身持鏡』 延享 3 (1746) 175.5-60 『女訓浪花名所』 蔀関牛 天保 5 (1834) 378-150 『女子手習教訓書』 文政12 (1829) 190-150 『女用文章手習鏡』 田中秋磨著 松川半山画 観章堂筆 天保12 (1841) 190-100 『女用都名所』 文化12 (1815) 190-94 【参考資料】『江戸時代 女性生活絵図大事典』 大空社 平成5・6 367.2-280N
『往来物大系』81〜94 大空社 平成6
375.9-204N 『女子消息型往来に関する研究』 天野晴子著 風間書房 平成10 372.1-335N 『女子用往来物分類目録』 石川謙編 大日本雄弁会講談社 昭和21 015-257# 『女子用往来刊本総目録』 大空社 平成8 375.9-237N |